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14年の生涯

データ:40代・女性

この女性は、継母との関係が上手く行っていません。
子供の頃は愛情を感じられない継母の態度に対して自分を抑えて耐えていましたが、多感な年頃から反発し、父親とも上手く行かなくなり、高校卒業と同時に家出同然で実家を飛び出してひとりで生活するようになりました。
離れて暮らすようになってから父親との関係は改善しましたが、継母との関係は依然良いものではなく、自分の中で母親を「他人」として扱う事で何とか関係を保っていると言った具合です。

この方は4回に渡って前世退行を行い、1つ前の前世に絞って誕生から終焉までじっくりと誘導しましたが、それによって現世との接点がはっきりと見えて来たのです。

時代は明治時代初期〜半ば位の日本。
具体的な地方までは解りませんでしたが、山間に暮らす農家の夫婦の間に13番目に生まれた男の子でした。
7歳の年のある日、妹をおぶったお母さんから小さな風呂敷包みを渡され、手を引かれて山を降りて街中に出かけました。
着いた先は紺色の長い暖簾に白抜きで○に米と書かれているお店で、母親はお店の人にペコペコ頭を下げながら話しています。
男の子は子供心に「今日からここにいなければいけないんだなぁ…」と感じていました。
話が済むと母親は「必ず迎えに来るから」と言って帰って行きました。
元々貧しい上に兄弟がたくさんいますから、口減らしのために米問屋に(年季)奉公に出されたのです。

男の子は紺色のかすりの着物を着てお店で働きますが、あくまでも小僧(丁稚)として扱われているため、温かい愛情とは無縁の生活です。
特にお店のおかみさんは男の子に対してぞんざいな対応をしていました。
母親の「必ず迎えに来るから」と言う言葉だけを頼りに耐えていますが、寂しさは募るばかり。
夕方になると仕事の合間をぬって、近所の小川の脇にある木に登り、家のある方角の山を見つめて思いを巡らす事だけが、唯一の心の安らぎだったのです。

そんな生活が続いた7年後、14歳になったばかりの男の子はいつものように木に登り、家のある方角の山を見ていると、木の枝が突然折れて男の子は木から小川に落ち、落下の衝撃と溺れた事によって命を落としてしまいました。
家族に会えず淋しいまま14年の生涯を終えたのです。

この前世に登場した母親は現世で出会っていない方ですが、父親は現世の父親です。
そして、現世の継母は奉公先の米問屋のおかみさんだったのです。
さらに、この女性の実家は米屋を営んでいました。

とても淋しい前世ですが、継母との関係が上手く行かない事も、その継母を「他人」として扱うのも、このような前世の生き様が影響しているのでしょう。
別の方向からみると、現世の継母は前世でも現世でも米を売る商売を営んでいますので、これも前世からのつながりとして見る事が出来ます。
そして、この女性にとってもお母さまにとっても互いに深いかかわりのあるソウルメイトと言えるでしょう。

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