トップページ「前世療法」となった前世退行 > 拷問のような仕打ちの果てに

拷問のような仕打ちの果てに

データ:20代・女性

自律神経失調症、うつ、過敏性腸症候群、不安神経症、摂食障害を抱える方より前世退行の依頼がありました。
メンタルヘルス系の病院やクリニックなどに通われていらっしゃる方や治療をされていらっしゃる方のご依頼の場合、治療の妨げになる可能性がないとは言えません。
また、前世退行は過去に遡りますので、場合によっては過去の辛い出来事を再体験してパニック発作や強い抑うつ状態にならないとも限りません。
このような理由からこの方の前世退行をお断りしました。
しかし、退行催眠や前世療法によってこの方のような症状が改善されている例がある事、そして何よりも自分自身で改善したいと言うお気持ちを強くもたれていたために、まずはその方の波動を読み取る「透視リーディング」をする事にしました。

ご家族の方と一緒にいらっしゃいましたが、彼女の体調面や精神面を心から心配されていらっしゃるご家族のお気持ちが強く伝わってきました。
ご本人は、幼い頃から常にどうしようもない不安や耐えがたいほどの緊張感を抱え、ずっと苦しんでいらっしゃいます。
そして、家族のためにも自身の未来のためにも何とか改善したいと言う強い意志が伝わりました。
前世退行の説明をし、彼女を透視した上でご本人の意思をあらためて確認し、前世退行を行う事にしました。

前世退行中、今の原因を作った前世の断片が出てきました。
江戸時代、大きなお城の中の中庭に出て物思いにふける日本髪とオレンジ色の内掛けを羽織った着物姿の若い女性でした。
ある日、お城を抜け出して街中に出かけていきました。
お皿位の大きさで風呂敷に包まれたとても大切な物をどこかのお店に届けています。
中身は解りませんが、何か秘密の物のようでした。

時間を進めて状況を訊ねると、その方は
「そこにいない、しか解りません。(自分の)存在もあまり感じられません。」と答えました。

私は誘導しながら、彼女の前世のヴィジョンを感じ取ったのですが、彼女本人がこのヴィジョンを感じ取れなかった事にホッとした位、とても凄惨で悲しい光景でした。
ご本人に話すべきかどうか少し迷いましたが、これが今の彼女の問題の原因である事を確信しましたので、前世退行終了後にお話しました。

オレンジ色の内掛けの女性は彼女の過去生で、彼女がいた場所は大奥、若しくはそれに類する所です。
お目見え以上の奥女中だった彼女は、殿様のお手がついて懐妊しました。
世継ぎ争いなのか、それを快く思わない人達の陰謀によりあらぬ嫌疑をかけられた挙句、座敷牢のような所に入れられました。
嫌疑は信頼していた人の裏切り或いは寝返りに端を発していたようです。
さらに、水をかけられたりお腹を蹴られたり踏みつけられるなど、拷問のような仕打ちを受け続けました。
彼女はお腹の赤ちゃんを守るために背を丸め膝を抱えるようにしてお腹を守り必死で耐えていましたが、執拗な仕打ちの果てに身ごもった子どもは流れ、その影響で間もなく彼女も命を落としてしまいました。

私が感じ取った情報はそれだけではありませんでした。
子どもを産めなかった哀しみ、貶められた恨みや子どもを殺された恨みなどの強い念が、命を落とした後もしばらくはこの世に留まっていたのです。

この話を聞いて彼女は、物心ついた時から知らないうちにお腹を抱えるように丸まって寝ていた事、子供の頃からお腹にトラブルを抱えている事、お腹が気になって仕方がない事などを教えてくれました。
これらのお腹の不調は、現在の自分(の体)の不調が原因ではなく前世の記憶から来ているものですから、この記憶に触れ「終わった過去の出来事」だと認識すれば、自然と少しずつ軽減していくはずだとお話しました。
また、前世の記憶が不安や緊張感の要因になっている可能性があるものの、精神面は要因を体調面に比べると自然と軽減するにはとても難しい面もありますので、引き続き治療をして欲しいと言うお話をしました。

その後、この方からメールを頂きました。
今回の前世退行ではその方が一番気になっていた事については原因が出てきませんでしたが「今まで本当に前世のトラウマを引きずっている状態でここから初めて現世での「私」としての人生が始まるような気がしています。」と言う言葉を頂き、お断りせず前世退行を行って良かったなとあらためて思いました。

「前世療法」となった前世退行

サイトメニュー一覧

前世のつながりとソウルメイト

前世の因縁やカルマ(業)

「前世療法」となった前世退行

霊的なエピソード


前世退行とは

一翠のプロフィール

サイトインフォメーション


inserted by FC2 system