トップページ「前世療法」となった前世退行 > 息苦しさの訳と生業

息苦しさの訳は

20代・女性
この方は、物心ついた頃からお母様との関係についてずっと悩まれており、その事で心労が絶えない状態でした。

この事例は数年前のものですが、私自身が見たヴィジョンは今でもはっきり覚えています。

前世退行をはじめて間もなく、私はその方の前世のヴィジョンを見ました。
鮮明でショッキングな内容でした。

彼女の口から語られたいくつかの前世はそれぞれ具体的な内容でした。
しかし、ご本人が抱える問題とは直接つながらないようなもので、私自身が感じ取った前世は出てこないまま終わりました。

過去の傾向をみると、本人にとって問題の核心となるものの精神的に受け止めがたい内容の前世や、ショックを受けるような前世は出てこない場合があります。
恐らく、この方もそのパターンだったのだろうと思いました。
しばらく私の見たヴィジョンをご本人にお話をするかどうか迷いましたが、思い切ってお話しました。

埃っぽい場所に隔離されてた、飢えた人が大勢いました。
時代は数十年前、どうやらナチスの捕虜収容所のようです。
老若男女問わず、大勢の人が裸で並ばされています。
この方は少女で、隣には弟を抱きかかえた母親がいました。母親の左腕に乗せられた男の子の小さくて可愛いお尻が印象的でした。
女の子は非常にお腹を空かせていたのですが、彼女のお腹は栄養失調なのかぽっこりと膨らんでいました。
母親が少女に「シャワーを浴びたらご飯が食べられるからね、もう少しの辛抱だからね。」と諭すように優しく話しかけていました。
そして、しばらくするとコンクリートで出来たような建物にまるでラッシュ時の満員電車のように裸の人々が押し込まれていったのです。

そこはガス室でした。
人が折り重なるように息絶えていく様は言葉で表せない程の酷い光景でした。
少女は息絶えていく中で、飢えたお腹を満たせる期待を裏切られ死んでいく無念さと、母親に嘘をつかれた失望感と怒りを感じていました。

お話が済むと、この方はとても納得されていました。
お母様との関係についてだけではなく、人から裏切られのではないかと言う漠然とした不安があり、他人に対して常に気を遣い遠慮気味な所もあったようでした。

それから、昔から人ごみの中や電車に乗ると息苦しくてそこにいられなくなるのだそうです。
前世退行に来られた時は、早めに出発して何度も途中下車して体調を整えながら電車で来られたそうです。

そしてこんな事を言われました。
「現在勤めている所で、毒ガスを中和させる研究をしているんです」
この言葉を聞いて思わず鳥肌が立ってしまいました。
毒ガスを中和させる研究自体があまり一般的ではないお仕事内容だと思いますが、この方がそんなお仕事にされている事に驚きました。


半年後に再会した時に、息苦しさは完全になくなった訳ではないが、以前に比べると随分と電車には乗れるようになった事をお話してくれました。
それと、こんな事もお話してくれました。
「ストライプや縞柄が凄く嫌いで、子供の頃からパジャマですら一着も持っていなかったけど、それが何故か解りました。ホロコーストの事を少し調べたらユダヤ人捕虜はストライプの囚人服のようなものを着せられていたんだそうです。」
前世退行でお会いした時からは、別人のように明るく鮮やかな顔をしてお話してくれたのでとても嬉しかったです。

「前世療法」となった前世退行

サイトメニュー一覧

前世のつながりとソウルメイト

前世の因縁やカルマ(業)

「前世療法」となった前世退行

霊的なエピソード


前世退行とは

一翠のプロフィール

サイトインフォメーション


inserted by FC2 system